「銀座仕立て」:「腰布と居敷当」、繰越し寸法のこと

少し難しいこと・・・、訓練生からの質問、

仕立ての「繰り越し」を付けるのは、いつの時代からか、

現代の着装・”おはしょり・つぼり”を出して着つける女性の着付けは、

かなり新しい時代―現代のように名古屋帯、袋帯を用いる着装―

筒型の体型に曲線を付けることで「和服美人」を発想させる着装。

 仕立ての繰越しは着装・着方に髄する。

着流しの時代のきものは、くりこし寸法はゼロになる。

紐・細帯の時代のきもの、くりこし寸法はゼロになる。

男子のきものは、繰越寸法ゼロになる。(注:羽織は繰越寸法が有る)

 単衣仕立ては、居敷当てを付すのが通常であり、

 「居敷当」布の付け方は、明治時代の小学校学校の教科書にも記載されている。

居敷当を拡大・発展した布を付して仕立てることが、「銀座仕立て」であろう。

   写真1:1896年『月刊沖縄』掲載の沖縄の着装・転載

   写真2:単衣・後身頃全体に腰布を付した銀座仕立て:9月27日/仕立て・撮影・熊谷