マブヤーウゥ:ウチナー・背守りのこだわり

背守りは基本的には背縫いのない一つ身のきものに付す。

背縫いがない!縫い目がない!背守りを付してあげよう!


背縫いのあることで、縫い目・縫いの力が外の目に見えない魔物から幼子を守る、

とされている。

背守りの風習は日本に古くから伝えられている。

東京博物館に収蔵の産着を熟覧した記憶はあたらしい。

 

 35年ほど前に『青い目の見た琉球』をベースにして発表したことがある。

場所は首里坂下郵便貯金会館・・・。その時、2・3歳の子供服に背守りを付した。

背守りのモチーフは、昔サムレーだったご子息のお孫さんのきもの。

おばあちゃんが、88歳の米寿の祝いに淡いピンク色の反物でウッチャキィを仕立て、

その残布でこしらえていた。


サムレー・士族は、昭和の時代になっても、こだわり?自負心?が強く感じれた。

*背守りの風習は、嘗ての琉球国では、城下町(読谷・喜屋武など、熊谷データ)


写真:背守りの一例・背縫いがあるにもかかわらず背守り付している。(写真・熊谷)